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『独裁者』(どくさいしゃ)または『チャップリンの独裁者』(原題:''The Great Dictator'')は、1940年に公開したアメリカ映画で、チャールズ・チャップリンが監督・製作・脚本・主演を務めた。 ==概要== チャップリンがアドルフ・ヒトラーの独裁政治を批判した作品で、ヒトラーとナチズムに対して非常に大胆に非難と風刺をしつつ、ヨーロッパにおけるユダヤ人の苦況をコミカルながらも生々しく描いている。1940年10月15日にアメリカ合衆国で初公開された。当時のアメリカはナチの戦争とはいまだ無縁であり、平和を享受していたが、この映画はそんなアメリカの世相からかけ離れた内容だった。 またこの作品は、チャップリン映画初の完全トーキー作品〔全編に渡って肉声のセリフがある作品。いわゆるトーキー作品としては、最初の音楽録音付きの作品は『街の灯』(1931年)、最初のチャップリン肉声付き(但し即興歌のみ)の作品は『モダン・タイムス』(1936年)。〕として有名であり、さらにチャップリンの作品の中で最も商業的に成功した作品として映画史に記録されている。 アカデミー賞では作品賞、主演男優賞、助演男優賞(ジャック・オーキー)脚本賞、作曲賞(メレディス・ウィルソン)にノミネートされ、ニューヨーク映画批評家協会賞では主演男優賞を受賞した。また、1997年にアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。 初公開当時ナチス・ドイツと友好関係にあった日本では公開されず、日本初公開はサンフランシスコ講和条約締結から8年後の1960年であった。しかし、日本でもヒットし興業収入は1億6800万円を記録、この年の興業収入第4位となった。 ランキング *2000年:「コメディ映画ベスト100」(AFI発表)第37位 *2008年:「史上最高の映画100本」(仏『カイエ・デュ・シネマ』誌発表)第24位 以下は日本でのランキング *1988年:「大アンケートによる洋画ベスト150」(文藝春秋発表)第24位 *1995年:「オールタイムベストテン・世界映画編」(キネマ旬報発表)第18位 *1999年:「映画人が選ぶオールタイムベスト・外国映画編(キネ旬創刊80周年記念)」(キネ旬発表)第28位 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「独裁者 (映画)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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